日々の保育

グループのメンバーが決まり、名前を決めました。あるグループは年長のAちゃんが「おはなはどうかなー？」と言いました。年中のBちゃんは「チューリップはどう？」と言うと、Aちゃんは「いいね！」と言いました。年中のCくんは、下をうつむいて何か言いたそうです。小さい声で「くわがたがいい」と言いました。周りの子は、困った表情になりました。しばらく、お互い譲りませんでした。Aちゃんが「じゃあ、ちょうちょうはどう？」と言いました。すると、Cくんは「くわがたがいいけど、ちょうちょうでもいいよ。」と渋々同意しました。Bちゃんも「ちょうちょ、いいよ」と言い、４歳児のDくんも「ちょうちょー」と嬉しそうに言っていました。グループ名は「ちょうちょ」に決まりました。
AちゃんはCくんの思いを汲み取りつつ、みんなが納得できるような折衷案を考えたのではないでしょうか。(くわがた→虫→ちょうちょ)
Cくんも、本当は「くわがた」がよかったけれど、同じ虫ということで、自分の気持ちに折り合いをつけたように思いました。このグループは、名前が決まるまでに、長い時間がかかりました。私たちも、途中で声をかけようと思いましたが、待つことにしました。そして、とうとう「ちょうちょ」に決まりました。これが、グループの第１歩です。